タイ合宿7日目(年越しと休養日)
250km走った先に年越しが待っている。夕食はいつもより少なめに。なぜなら美和さんが日本から持ってきてくれた年越し蕎麦があるから。
日本より2時間遅いタイ。日本のあけましておめでとう投稿を見ると無駄に「まだ新年迎えてません」みたいな優越感。二時間分の年越しとでもいうかなんというか。
日本の年越し時間くらいにみんなで飲み始める。乾杯はヨーロッパ式「おおおおおおおおおおええええええええええい!!!」(え~いの部分でグラスを中心に集める)
大学生みたいだと思った。疲れた体に塩分がすごく効いてポップコーンが異常に美味しかった。
ピータンは「後から来る臭いがドブみたいだよ」と出されて、まさかと思って食べたけどその通りだった。
年越しそばをいただき、後は明けるのを待つのみ。コムロイに願い事を書く。
しめ・・・鯖・・・?(たぶん違う)
今年はテレビをつけていなかったのでカウントダウンはシュンキの携帯。
明けたらコムロイを上げに裏の田んぼへ。
昨年も上げたこのコムロイ。非常に面白い。
バームクーヘンのような着火剤に火をつけ、熱を袋に貯める。十分に浮力を感じたら空に飛ばす。
ミスすると本体全焼してしまう。イボー・・・ドンマイ。
「頑張れイボー」って自分で書いたのにね。
勢いよく登っていくとそれだけ早く願いが叶う気がするから「いけ!飛んでけ!」と手を離す。
真っ暗の空に願いを込めてあげ、星を増やす感覚。
美しいタイの文化。
2015年はうまくいきすぎた年。2016年はその反動でなにか不吉なことがある気がするけど、なんとか乗り切れると思う。ピンチにスマイル。
次の日の朝は鶏の声で起きてしまったので初日の出を見にフラッと自転車で。道向こうの田んぼで初日の出を拝む。
戻ってきて第二裏に走りに行くというユキをみんなで見送る。ユキは帰ってくる時間が賭ける対象になるくらいには、このタイ合宿でトラブルメーカーの位置を確立させた。
最短で3時間45分~DNFという予想がでたが、実際には3時間半くらいで何事もなく帰ってきて逆に「えー」ってなってた。
朝ごはんは素麺。
少し汁は辛いけど目が覚める。
ネコと戯れる。ユーヒと二人でタイっぽい服を買いにトゥーンの街へ。
お昼は餅つき。タイにいる方が何故か日本的なことをする。
昨年に引き続き二回目だけど今年は先頭固定の流れができてしまった。
PHOTO BY MIWA IIJIMA
実家では薪割をする僕、餅をつく動作には自信がある。回転数よりもトルク重視なのである。臼をぶっ壊さんばかりにつくと滑らかな餅になる。
幸也さんの合いの手が職人レベル。
PHOTO BY MIWA IIJIMA
「中村餅」お墨付きもらいましたありがとうございます。気づいたら手の皮が二か所剥けてた。
ユーヒは唯一の先頭交代者。短い時間なのにいっちょ前に豆を作ってた。なんでだよ。
第二から帰ってきて疲れ気味のユキはついてる途中で危ないと判断されイボーストップ。
きな粉と海苔、ぜんざいとお雑煮と盛りだくさん。美味しかった。
午後はずっとグダグダ。残ったきな粉でヒカリが遊んでいるのをみんなで漫然と眺める。きな粉占いって結局何。
ベンチに寝転んで、手を出すとユーヒが柿の種を渡すシステム。
自堕落。
夕方に日本に帰るユキとユーヒをお見送り。
ユキはその天然ぶりをいかんなく発揮し「トゥング北野(THOENG→トゥーンと読むが、注意してもトゥングと言っちゃう)」の愛称で親しまれ、その武勇伝でみんなを笑顔にし、
ユーヒは心理学を駆使した軽快なトークで「心理的なアレ」という流行語を生み、短い期間だが大きな爪痕を残したと思う。
芸人集団かよイナーメ。